脳梗塞の危険性を知って予防しましょう~アタマの健康を守る~

女性

放射線照射で脳を治療

医者

胎児に起こる血管の異常

脳動静脈奇形は先天性の病気で、胎児のときに毛細血管へと枝分かれして発達するはずだった脳内の血管が正常に発達できず、動脈が静脈と連結されてしまうというものです。血管が通常通り無数の毛細血管に分かれていれば、血圧はそれぞれの毛細血管にかかるので異常に上がることはありません。しかし脳動静脈奇形の場合、脳の中で動脈と静脈とがつながっているため血管に異常な血圧がかかります。このため脳動静脈奇形患者の脳の血管は切れやすく、脳出血を起こしやすくなります。脳動静脈奇形では、脳内出血の起こった部位によって、運動障害や意識障害などさまざまな障害が起こります。そのため場合に応じて運動を避けたり、車の免許の取得を制限するなどの処置が必要なため注意しなければなりません。

外科手術と放射線治療

脳動静脈奇形の症状の程度は患者によっていろいろです。脳の血管の病気にはほかにも脳動脈瘤などがあり、脳動静脈奇形の患者数は脳動脈瘤の患者数の約1割程度に過ぎませんが、比較的若い世代に多いとされる病気です。脳動静脈奇形になると、脳内にナイダスと呼ばれる異常な血管の塊ができます。このナイダスの大きさが約3センチ以下であれば、摘出手術によって短期間で完治が可能であるといわれています。手術が難しい患者の場合には、ガンマナイフやサイバーナイフなどの放射線機器による放射線治療が行われます。これらの放射線機器でナイダスを小さく処理してから外科手術を行うという方法もあります。ガンマナイフやサイバーナイフを患部に的確に照射することによって病巣を完全に無くすことができたという例もあり、こうした放射線機器のさらなる改良により、治療法もより進化していくと期待されています。